会津桐について

アイコン風習

会津地方では女の子が生まれると桐を植える風習があり、嫁入り箪笥の材料として大切に栽培されてきました。

アイコン歴史

会津桐(あいづきり)は1600年頃から植栽歴を有していると伝えられています。(桐は弥生時代の遺跡からも出土していて、古くから使われていたことがうかがわれます。)

アイコン品質

桐の花で紫に染まる三島町(昭和51年)当社の製品は、高価な着物や貴重な文化財などの収納にご利用を頂いておりますので、様々なこだわりを持って製作しております。

  • 会津桐
    • 一口に「会津桐」といっても会津に育った桐の全てを称せるモノではありません。当社の所在する会津三島町を中心に半径10kmほどの只見川沿いの一部地域(会津地方のごく一部)に育った桐が「会津桐」として取り扱われます。当社は、この「会津桐」にこだわり、産地を確かめたモノだけを仕入れて使用しております。
  • 乾燥、シブ抜き
    • 仕入れた丸太を数種類の厚みに製材し、工場内の板干場に立てかけ、陽に当て雨や雪にさらす天干をしてシブ抜きと乾燥を行います。製材直後の板は、150%以上の含水率がありますが、2~3年後には15%程度まで水分が抜け、ほぼ乾燥した状態になります。この間の雨、雪そして乾燥の繰り返しにより桐特有のシブが抜けていきます。と同時に風雪によって弱い板は折れたり割れたりして淘汰され、耐え抜いた強い板からそれぞれの部材に合った板を選別して使います。
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天干によってある程度のシブが抜けますが、製品の変色を抑えるため、さらに風呂に入れて煮沸します。毎日水を取り替えながら1週間から10日程度続けます。 水が濁らなくなったら風呂から出して乾燥室に入れ、極限まで乾燥します。1週間程度の時間を要します。

  • 養生
    • 製品部材ごとに選別して一枚一枚含水率を測定し、基準値に達していない板は再乾燥します。その後、板を安定させる為、数日から数週間の間養生します。
  • 蟻組み継ぎspacer蟻組み継ぎspacer蟻組み継ぎ
    • 箪笥の側周りや引出しの加工は、伝統的な蟻組み継ぎです。蟻の頭の形(台形状)に加工した板を組み合わせた堅牢な構造です。
  • 盆かけくり抜きspacer盆かけくり抜き
    • 盆かけ(お盆を支える部分)は貼付けが一般的ですが、厚い板をくり抜くことにより、丈夫で滑らかな構造が得られます。
  • 全てを一人で
    • 製品は、木取りから組立まで全工程を一人で行います。手間はかかりますが、一人ひとりが魂を込め責任を持って製作しますので、信頼のおける製品を自信を持ってお届けします。